伊豆半島一周自転車の旅 #09:人の温かさに触れた

6つの露天風呂

「いやぁ美味かったなぁ!」
僕は食後の一服をしていた。
「じゃそろそろ自慢の露天風呂にでも行ってみっかね…」
外で見た看板にこうあった…6つの露天風呂が楽しめるペンションマリンビュー…折角ここに泊まるんだから露天風呂に入らない訳にはいかんでしょ!?僕は食器とお風呂道具一式を持って部屋をでた。フロントにはおばあちゃんがいたの で…
「どうもご馳走様でした!全部美味しかったんで完食しちゃいました」
「あらほんとぉそれは良かった」
僕はお盆をカウンターに置き、お風呂について聞いてみる。
「んで…お風呂入ろうと思うんですけど…どちらですかね?」
「あぁハイハイこちらですよ」
おばあちゃんは露天風呂に案内してくれた。
「ここから順々に6つお風呂あるから、入口の札を『入浴中』にかえて入って下さい ね」
「わかりましたー」
「因みに今日はお兄さんとあと一組さんだけだから全部に入れちゃいますよ」
「あらラッキー!どうもです!」
…じゃあまずは一番奥の『富士見の湯』から…なんて始まって僕は6つ全てのお風呂堪能させていただきました。みなさんの楽しみ の為にあえて記載しませんが、どのお風呂も名前にちなんだ特徴があって面白かった です。『船のお風呂』があって子供も喜びそうだし、桧風呂や岩風呂もあるので本格的なお風呂 も堪能する事ができます。僕は本当は駄目なんでしょうが、お風呂からお風呂への移動はバスタオル一枚で移動 したりして『誰か来たらヤバイぞ』なんて1人で面白がっていました。とにかく本当に気持ち良かったです!『ペンションマリンビュー』は料理もお風呂も人も全て良かったです!是非皆さんも 西伊豆に旅行した時には行ってみて下さいね。

最終日スタートの前に 2007年9月25日(火)

遂に伊豆半島一周1人旅も最終日の朝を迎えました。最終日の朝の天気は…わかりません…というのも起床時刻はAM4時30分。まだまだ世間は真っ暗でした。
「あと30分でスタートできんのかいな?」
なんて思いながらも出発の準備を進める。『着替えて』『歯を磨いて』『顔を洗って』『荷物まとめて』といつもの準備なのですが、今日はこれらに加えて1つだけやらなければいけない事がありました。それは…『お礼の手紙』を書く事。昨日は突然お邪魔をして、無理にご飯を用意して貰って、お風呂も入らせて貰って、夜はベッドでぐっすり、と僕は大満足でした。でも翌朝の出発が早いがために女将さんとおばあちゃんに直接お礼を言う事が出来ない。だから僕はお礼の手紙を書く事に決めました。自分の旅の記録帳を何枚か破いてボールペンを手に取る…
#昨晩は突然のお願いにも関わらず色々と無理を聞いて頂き有難うございました。
#何もかも大満足でした。また今度ちゃんとしたお客としてお邪魔させていただきます。
#本当に有難うございました。
結局はこんな普通の文章だけど、消したり書いたりを何度も繰り返した…
「これで良しっ!」
時計をみたら予定の5時を過ぎていて、外もうっすらと明るくなっている…
「おしっ!じゃあ行くか!」
重い荷物をまた背負って1晩お世話になった部屋に挨拶。
「有難うございました」
そして僕は部屋を出て、迷惑にならないように静かに階段を降り、フロントにルームキーとさっき書いた手紙を置いた。
「本当にお世話になりました」
外に出ると若干曇り空だった。
「雨だけはふんなよ」
こうして最終日、自宅までのサイクリングが始まった。

出逢えない岬

最終日のルートは、まずここ戸田(ヘだ)から本来は昨日の目的地であった沼津市に向かう。そして沼津から三島経由で箱根峠を越え、国道1号に沿って東京にへ戻る。
「まずは9時までに沼津に着かないとな!」
昨日の遅れを取り戻すべく、小さな『チェックポイント』を作ってみたものの、宿を出ると少し走ってスグに登り坂になった…
「最終日でもまだこれか…」
最初は『おりゃーっ!』なんて勢い良くアタックしてはみたものの間もなく撃沈。いきなりの『徒歩』になってしまった…
「このペースはいかんよ…」
なんて思って自転車に乗っても、坂道がキツくてまた足を着いてしまう…
「いかんっ!!いかんっ!!」
っとせめてもの『早歩き』…
「こう言う姿勢が大切」
なんて言って自分を正当化しながら少しでも先を急いだ。そして暫くすると『出逢い岬』に到着。
「おっ!ここが出逢い岬かぁ」
「………」
「………静かだなぁ」
それもその筈、今日は普通に平日でサラリーマンであれば普通に会社に行く日です。しかも時計を見てみればまだ朝6時。
「誰もいないじゃん………」
「これじゃ『出逢えない岬』じゃん…意味ないじゃん…」
そして僕は写真を一枚『パチリ』撮って『出逢えない岬』を後にした。『出逢えない岬』を出てからは下り坂になり、沼津までは平らな道が続いた。しかも僕の大好きな『海沿いルート』で天気が晴れていて、走行中にチラリチラリ見える富士山が雪をかぶっていたら、もう最高のサイクリングだった…。
「くぅーっ!残念っ!また冬に来るぞ…」
「……………」
「あぁでもやっぱり伊豆半島もう1回はキツいから嫌だなぁ…三浦半島ぐらいから見えないかなぁ…」
「おしっ!じゃあ次回は三浦半島に行こうっ!」
次回の1人旅の行き先が決まった。

お荷物さんさようなら

「それにしてもねぇなぁ…」
僕はコンビニを探していた。目的は只1つ『背中の荷物を送る事』既に書きましたが僕の背中には愛車『ゆに子』より重い荷物がある。そしてコイツは 歩いている時(要は登り坂の時)にトニカク存在感をアピールしてくる。『出逢いたい!!岬』を越えてから、たまたま平らな道を走っているだけで、またいつ 何処で『登り坂』が来るかはわからない。そう考えると一刻も早く荷物を自宅へ送ってしまいたかった…
…でも…コンビニが…ない…今考えると…西伊豆にはどんだけコンビニが無かったん だろう…
いやっ!僕が通った海沿いルートがたまたま悪かったんだ…戸田を出てから約2時間後の『淡島』辺りでようやく『セブンイレブン』に出会う事が出来た。
「おぉーあったーっ!」
コンビニの店員さんにダンボール箱を貰って出来るだけ多くの荷物を送る…
「テント君ありがとう」
「ライト君さようなり」
「衣類ちゃん…まだ汗が乾ききってないね…帰ったら洗濯したるかんね」
なんだかんだ箱に詰めまくって10kgぐらいの減量は出来た。残ったのはサイズ的 に入らなかった『銀色シート』と万が一の『雨合羽』、そしてもしもの時の『お洒落 シャツ』だけですから…それにしてもこうやって自転車で走っていると『宅急便』つぅのは安いですね…こん だけの荷物を東京まで運んで1000円しないんですから…もしも今誰かに…「1000円やるから『これ』東京に持ってって」って聞かれたら…「馬鹿にしてんのかーっ!」って怒っちゃいそうです。例えそれが1万円だとしても…『宅急便』素晴らしい!荷物を背負った時に本当にびっくりした…「軽っ!!」これで大幅な軽量化に成功っ!
「絶対に家まで自力で帰るぞ!」

 

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