それは、家族の幸せです。
なにをいまさら、と思う人もいるかもしれません。でも、日々の忙しさにかまけて、この「当たり前のこと」を見失ってしまう人は、案外多い。
誰のために働いているのか?
何のために毎朝満員電車に揺られているのか?
突き詰めれば、それは「家族が幸せであること」。
それを守りたい。ただ、それだけなんです。
では、家族の幸せのために、何が最低限必要なんだろう?
僕はこう考えています。
まずは、自分自身の健康。
どれだけ稼げても、どれだけ成果を出しても、病気になって寝込んでしまえば、意味がない。
「ちょっと無理すればいける」って言葉を使い続けて、ある日倒れてしまう人を、何人も見てきました。
家族の幸せを守るために、自分を犠牲にする…それは“美談”じゃないんです。
「倒れない働き方」をすることこそが、家族への責任だと思うのです。
そして、もうひとつ。そこそこのお金。
夢とか理想とか綺麗ごとはたくさんあるけど、家賃や学費や食費の前ではすべて霞んでしまう。
「最低限の生活が安定している」という土台がなければ、心の余裕も持てない。
つまり、“仕事”はやっぱり大切なんです。
じゃあ、どうやって「仕事」と「家族」のバランスをとっていくか。
これが、僕なりのワークライフバランスの解釈です。
本当の意味でのバランスとは、「どちらも大事にすることを、あきらめない」という姿勢。
完璧じゃなくていい。ただ、どっちかに言い訳しながら逃げるのは違う。
僕は、マネージャーという立場で人を見る仕事もしています。
そのなかで心がけているのは、**「自由に、真剣に、めいっぱいやってほしい」**ということ。
そのために必要なら、僕が謝りに行きます。怒られる準備もしておく。
だから、好きなように挑戦してほしいんです。
ただ――。
これだけは、絶対に守ってほしいことが2つあります。
ひとつ目は、「人としてどうかと思うことはやらない」。
仕事で成果を出すよりも、人として誠実であることの方が何倍も大事です。
そしてもうひとつは、「コンプライアンス違反はしない」。
どれだけ数字が良くても、それを破った瞬間、全部が台無しになります。
家族の笑顔のために働くなら、なおさら。
子どもに「正しいことをしようね」って言うなら、自分がそうでなきゃ、説得力なんてない。
だから僕は、胸を張って働きたい。
子どもに「パパ、かっこいい」と言われるより、「なんか安心するね」と言われたい。
家族の幸せを守る。それが、僕の仕事の原点です。
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